3次劣化診断調査 切取り試験片採取後物性試験診断

3次劣化診断の概要

  1. 2次診断では防水層の構成や過去の防水経歴は判断しにくく、切り取ることで詳細が明確になる。又、防水層の下層や押え層に残留水の有無が正確に判断できる。
  2. 切り取り試験片の各物性試験を行い、材料の劣化状況をデーターで分析できる。
  • 3次劣化診断調査 切取り試験片採取後物性試験診断
  • 外観

    採取した防水層(以下、試験体と称する。)について、破断・損傷の有無・基材の露出・変色などについて観察。

    単位面積質量及び厚さ

    試験体を100mm x 200mmに切断し50℃の恒温槽にて168時間静置する。その後、質量を量り1㎡当たりの質量を算出、乾燥時の単位面積質量とする。また、試験体各辺4ヶ所中央部の厚さをノギスで0.1mmまで測定し、その平均を防水層の厚さとする。

    引張試験

    試験体を長手方向、幅方向にそれぞれ3本ずつダンベル状に抜き取り引張試験用試験体とし、50℃の恒温槽で168時間静置して、その後室温(20℃)で3時間養生する。

    養生終了後、自動記録式引張試験機(東洋精機(株)製ストログラフW)にて引張強さを測定した。その際試験片中央部の厚さをノギスにて0.1mmまで測定する。

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